その99「# Z世代」

「# Z世代」

Z世代よ。揺れる暖簾の先の、大衆食堂の板壁のお品書きのそれは、カツ・ハッシュタグではなくて「カツどん」と読むのだ。そう、「カツ丼」。

ハッシュタグ#には、一族郎党とみられる丼(どん)・井(い)・♯(シャープ)がある。

町内の「博士ちゃん」に訊いた。ハッシュタグと井戸の「井」は、横の2線が平行だ。だから、井(井桁)を打ち込めば検索候補のひとつに「#」ハッシュタグマークが出て来る。

私たちがシャープと呼んでいる電話ボタンは実は#(ハッシュタグ)表記である。電話の音声では「シャープを押してください」と優しく語りかけて、四の五の言わせない。これにムキになって反旗を翻した国民はまだいない。

では、ハッシュタグって何だろう。これを「頭」につけると情報がハッシュ(寄せ集め)されて、それにタグ(荷札)が付けられ、検索する(探し出す)のが簡単になるのだという。

振り出しに戻る。米国では、世代別に時代の特性をX世代・Y世代とくくっていて、そのYのあとにZが現れる。Z世代は、産まれた時にはすでにパソコンがあった世代だ。今日彼らは、十代後半から二十代前半になっていて、立派な社会人である。

それにしても、時代は思わぬ様相を呈している。ニュース番組に、決して訛らないAIのアナウンサーが登場したり、「福笑い」や「にらめっこ」が不得意なAIが、将棋を指して名人を負かすまでになった。

AIと人間を比較しても始まらない。人間は中途半端なのである。究極は、「人工知能」VS「動物本能」である。 TVには連日のようにワンコとニャンコが登場している。奥様が「家族構成はふたりと一匹です」という時、その「一匹」が夫だったりする。AIロボットがワンコやニャンコをペットとして飼ったら、AIもいずれは、情報の蓄積などからかけ離れた、血の通った「失敗談」を山のように話してくれるだろう。AIと人間は、そこで初めて仲良くなれるのだ。